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第83話 貰った盾は…… ~アグリサイド~

작가: 光命
last update 최신 업데이트: 2025-06-01 18:15:21

ジェナさんからアスビモの話を聞いて、俺たちは東方面へ向かうことになった。

まずは出立前にいろいろと準備をしようと思い、街に必要な物資を買いに行くことにした。

一応、王様も考えてくれているらしく、申し訳ない程度にはお金を定期的に届けてきてくれる。

それはそれでありがたいのだが、やっぱりなかなかそれだけではやりくりが厳しい。

ゾルダが剣に入って出てこなかったときに、ギルドを通じて依頼を受けてその分はあるが……

生きていく以上、どこの世界でもお金は必要だ。

場合によっては何かしら依頼を受けてお金を稼がないといけないかもしれない。

そんなことを考えながら、必要な物資を買いそろえていった。

いったのだが……

なんで俺一人?

あいつら、結局手伝ってくれないじゃん。

出かけるときに

『ここに欲しい物を書いておいたのじゃ。

 あとはよろしく頼むのぅ』

『マリーは今回は本当に疲れましたわ。

 いつもならちゃんとお手伝いはしますが、今日だけはごめんなさい』

とか言って、二人とも装備の中から出てこない。

本当にいいように封印のことを使っている。

なんか強制的に装備から引きずり出す方法はないのかな……

都合のいい時だけ出てきてさ……

ブツブツと独り言で文句が出てきてしまう。

それでも一通り、旅の準備仕度も整ったので、宿屋に戻ることにした。

クタクタになりながら部屋の扉を開けて中に入る。

「ただいま。

 やっと終わったよ」

ふと見ると、二人とも姿を現していた。

「おぬしも大変よのぅ。

 ご苦労であった」

そうゾルダが言ったが、それはねぎらいの言葉か?

「あのさ、あれだけいろいろ頼んでおいて、それだけか?

 他人事だな」

「……

 おぬしの必要なものもあったじゃろ?

 ついでじゃついで」

何やら考え込んでいる様子のゾルダは、素っ気なくそう答えた。

一方、マリーは

「アグリ、ありがとうございます。

 助かりますわ」

丁寧にお辞儀をしてお礼を言ってくれた。

マリーは魔族にしては礼儀正しいのかもしれない。

それでも、何か気になるのか、さっとゾルダの方へ行ってしまった。

「ゾルダ、どうした?

 何か考え込んでいるようだけど……」

ゾルダとマリーのいる近くへ近寄ってみると、そこには盾があった。

そう、ジェナさんから貰った盾である。

「その盾に何かあった?」

「うむ。

 何かしら魔力を感じるのじゃが……
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